家づくりは何から始める?全体の流れを把握しよう、というテーマで、家づくりでつまずかないための第一歩をしっかり解説していきます。
① 家づくり初心者が最初にやるべきこと
「さあ、マイホームを建てよう!」と決意したものの、いざ動き出そうとすると…何を最初にすればいいのか、正直ちんぷんかんぷんになりがちなんです。
でも、ここで焦って動いてしまうと、あとあと大きな後悔につながることも。
だからこそ、最初の一歩はとても大事なんですよね。
まず一番にやるべきことは、「目的の言語化」なんです。
つまり、「なぜ家を建てたいのか」「どんな暮らしをしたいのか」を、ざっくりでもいいので言葉にしてみる。
たとえば、「子どもが安心して走り回れる空間がほしい」とか、「音楽スタジオが家にあったら最高」なんていう願望でもいいんです。
これを夫婦や家族で共有しておくことが、ブレない家づくりの軸になります。
次に大切なのが、情報収集と学びです。
本や雑誌を読むのもいいですが、今はネットやYouTube、SNSで実際に家を建てた人の体験談を見られる時代。
“どんな家が自分たちにとってベストなのか”を考えるきっかけになりますし、専門用語への抵抗感も和らぎますよ。
そしてもうひとつ。
意外と忘れがちですが、家族のライフスタイルや将来の展望を紙に書き出してみることもおすすめです。
10年後、20年後を見据えた設計の土台ができます。
ちなみに、筆者の知り合いは最初に「広いリビングが絶対条件!」とだけ決めてスタートしたものの、あとから収納の少なさに泣かされていました…。
だからこそ、早い段階で「自分にとっての“暮らしやすさ”とは何か?」を掘り下げておくことが本当に大切なんですよ〜。
② 注文住宅と建売住宅の違いとは
家づくりには、大きくわけて「注文住宅」と「建売住宅」という選択肢があります。
これは方向性の分かれ道になるので、早めに違いを理解しておくと動きやすくなります。
まず、注文住宅は「自分で間取りや素材を決めてゼロから設計していく家」のこと。
まるで自分だけのオーダーメイドスーツを作るような感覚です。
だから自由度が高く、ライフスタイルにぴったり合った家を建てられるのが魅力。
ただし、そのぶん打ち合わせの回数も多く、時間もコストもかかります。
一方、建売住宅は「すでに建築された状態で販売されている家」。
完成品を見て買えるので、イメージしやすいという安心感があるんです。
価格も比較的抑えられていて、スピーディーに引っ越しまで進めるのもポイント。
とはいえ、「ここに棚がほしかった」「この壁の色、ちょっと違う…」と、妥協が必要になるケースもあるので注意です。
どちらを選ぶかは、「自分のこだわりたい部分」と「引っ越しまでのスピード感」のバランスで決めるといいですね。
たとえば、共働きで時間があまり取れないなら建売が向いていますし、「一生に一度のマイホームだから細部まで自分で決めたい!」という方は注文住宅がぴったりですよ。
③ ざっくりスケジュールを知ろう
家づくりには、ざっくり言うと1年から1年半くらいの期間がかかるのが一般的。
もっと早く済む場合もありますが、段取りを知っておくと安心して進められますよ。
まず最初の「情報収集・予算検討・理想のイメージづくり」が約1~2か月。
次に「土地探し」と「ハウスメーカー選び」が同時並行で2〜3か月。
ここから「設計プランの打ち合わせ」や「見積もり・契約」で2か月ほど。
そのあと「着工」してから「完成・引き渡し」までは5〜6か月かかることが多いです。
つまり、あっという間に1年が過ぎる感じなんですよね。
しかも、途中で「やっぱりこうしたい」と変更を入れると、そのたびにスケジュールは延びていきます。
だからこそ、「この時期には土地を決めておこう」「この月までに設計は固める」といった、ざっくりしたマイルストーンを最初から意識するのがコツです。
ちなみに、年度末や夏場は建築ラッシュで職人さんのスケジュールもパンパンになることが多いので、そのあたりも加味して動くとスムーズですよ。
④ 「理想の家」をイメージすることの大切さ
家づくりのスタート地点にして、実はゴール地点でもあるのが、「理想の暮らしを描くこと」です。
これがぶれてしまうと、家全体の方向性がふわっとしてしまい、結果として中途半端な家になりがちなんです。
たとえば、「広いリビングが欲しい」と言っても、そのリビングでどんな時間を過ごしたいのか?
「家事ラク動線」とは、どの家事をどうラクにしたいのか?
こうした細かいシーンを想像して、写真や雑誌の切り抜き、Pinterestやインスタの保存機能を使ってイメージを具体化していくんです。
夫婦や家族で意見を出し合いながら「こんな暮らしがしたいね」と共有していく過程そのものが、実はとても楽しくて大事な時間なんですよ。
理想の家を明確にイメージできれば、ハウスメーカーとの打ち合わせもスムーズになるし、営業担当者との意思疎通も格段にラクになります。
もちろん、「予算」との兼ね合いで実現できない部分も出てきます。
でも、優先順位を付けるためにも、最初にビジョンをしっかり描いておくことは本当に大事なんです。
わたし自身も、理想の間取りを夫婦で何度も話し合い、「ここは譲れない!」というポイントをはっきりさせていました。
家は、人生で一番高い買い物。
「なんとなく」で始めずに、「とことん想像してから」始めるようにしましょうね!